ゴー宣DOJO

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笹幸恵
2024.5.27 12:27ゴー宣道場

化学変化を楽しもう。

二日連続開催、女性サポーターの登壇と
「初」が重なった昨日の大阪ゴー宣DOJO。
私は何より女性たちがのびのびと語っているのが
嬉しかった。
そして、現場感覚から生まれる素朴な声を「公」にまで
昇華させようとかっちりグリップする小林先生。
イイ感じの噛み合わせだったのではないかな?

冒頭、先生が「笹さんはいろいろ注意しても
その後を報告してきたことはない」と言っていて、
「ありゃ、報告すべきだったのか?」と一瞬思った。
けど、私はその必要性をそもそも感じていなかったと
いうのが正直なところだ。

「先生にAと言われたから、Aの通りにしてみました」
と報告したところで、何になる?
学校の先生じゃあるまいし、そもそも、めっちゃ気恥ずかしい。
報告した途端にうそっぽくなりそうな気もする。
「Aと言われたけど、どこを見てそう言われたのか」とか、
「その原因はどこにあったのか」とか、
「本当にAか?」とか、
「こういうときはBじゃないか?」とか、
自分があれこれ考える際の思考の軸になればそれでいい。
そうやって自分の中で少しずつ消化していくことで、
気がついたらそれが自身の幹になり、枝葉となり、
自分ならではの言葉や態度として表れる。
その結果をもたらしてくれたことへの感謝は、
きっと棺桶に向かってするだろう。

外からの刺激と、内からの刺激で、心にさまざまな
化学変化が起きるのは、自分が有機体である証拠だ。
自分が無謬の存在であると思うことほど
つまらんことはないよね。
その化学変化が公に向かう道程だと感じ取れるのが、
DOJOの魅力であり、道場たる所以だ。
健全な自己愛を育むには母性的な愛情が不可欠だけど、
その歩みの試行錯誤と絶え間ない自己点検には
父性的な愛情が必要だ。

私はまだ、子育てに冷たい世間の風潮が
戦前の国策の反動だという指摘が、
「点」として提示されても
まだ「線」としてはつながっていない。
「どういうことだろう?」という状態。
整理しきれていないのは、私自身が戦後民主主義に
どっぷり浸かって客体化できていないからだろう。
でもその視座は常に私の中にあって、
何かの拍子に「なるほどそういうことか!」と、
化学変化が起きるであろうことも想像に難くない。
こういうことがあるから、DOJOはやめられない。

女性活躍というテーマを取り上げてくださった小林先生、
二日連続開催という暴挙(?)を実現してくれた
総合Pちぇぶさんはじめサポーターの皆様に
心から感謝申し上げます。

笹幸恵

昭和49年、神奈川県生まれ。ジャーナリスト。大妻女子大学短期大学部卒業後、出版社の編集記者を経て、平成13年にフリーとなる。国内外の戦争遺跡巡りや、戦場となった地への慰霊巡拝などを続け、大東亜戦争をテーマにした記事や書籍を発表。現在は、戦友会である「全国ソロモン会」常任理事を務める。戦争経験者の講演会を中心とする近現代史研究会(PandA会)主宰。大妻女子大学非常勤講師。國學院大學大学院文学研究科博士前期課程修了(歴史学修士)。著書に『女ひとり玉砕の島を行く』(文藝春秋)、『「白紙召集」で散る-軍属たちのガダルカナル戦記』(新潮社)、『「日本男児」という生き方』(草思社)、『沖縄戦 二十四歳の大隊長』(学研パブリッシング)など。

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